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お泊まり
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チュンチュン…………………
ありきたりだが、外から聞こえる、鳥の声。
「………………………ん……………」
悠斗は、カーテンの隙間から漏れる光に、僅かに目を開ける。
「おはよ…………………悠斗」
「隼斗……………………」
目の前には、隼斗の綺麗な笑顔と、お互いに握り合った、手。
あ……………………。
昨日、隼斗はウチに泊まった。
自分の服を、(当たり前だが)持ってきてなかった隼斗は今、俺のTシャツと下着を着ている。
下着姿の隼斗………………朝から、エロい。
悠斗は隼斗の胸の中へ顔を埋め、赤い顔で甘えた。
「お…………………おはよ………………」
なんだろ、セックスしてないのに…………したみたい。
自然と甘えられてる自分に、ビックリ。
あれから、本当に俺達は何もなかった。
しばらく抱き合って、食卓の上を片付け、風呂に入った。
別々に…………………。
そして、俺の部屋で、一緒に寝た。
俺が、一緒がいいって、言ったから。
「朝御飯、作ろうか?」
「…………………もう少し、このままがいい……………」
隼斗の胸の中は、気持ちいい。
離れたくなくて、悠斗は目一杯身体を寄せていく。
俺、やっぱりブラコン?
それくらい、隼斗が好きだって、わかった。
「……………………そう…………………」
隼斗は優しく答え、悠斗の身体に腕を回す。
「俺も…………………このままがいいかも………………」
「…………………隼斗………………」
狭いシングルベッドは、二人の身体をより近付ける。
「……………………今日、学校休もうかな………………」
だって、離れたくない。
学校に行ったら、隼斗はアパートへ帰ってしまう。
2年前なら、無理矢理休まされた学校が、今朝はホントに行きたくない。
「じゃ…………………俺も、バイト休もうかな」
「え……………………」
隼斗の言葉に、悠斗は嬉しそうに顔を上げる。
「もう少し……………………悠斗といたいから」
一緒に。
それだけで、人は心が温まる。
「いても、いい?」
優しい眼差しで訊ねる隼斗に、悠斗は頬を赤らめる。
「い………………いいに、決まってる」
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