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逆転
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ずっと、隼斗に抱かれてきた。
隼斗の上手い、キス。
隼斗のとろけるような、セックス。
なのに今は、俺が隼斗を欲しいと思う。
「っん………悠斗、店に戻らないと………怪しまれる」
肌を滑る俺の手に反応し、隼斗は辛そうな声を漏らす。
スベスベな、隼斗の身体。
まだ、触れたばかりなのに………………。
「やだ…………………もっと触りたい……………」
「悠斗………………っ」
困らせてるの承知で、俺は隼斗へ身体をより密着させた。
そして、後ろから隼斗の耳を舐め、軽く噛んでみせる。
隼斗が、昔よく俺にしていたエロ攻撃。
弟は、兄貴の真似をするもんです。
「ぁあ………………っ……もぅ………」
必死に声を抑えながら、悶える隼斗のエロさに、我慢は限界を飛び越えた。
そんな声、俺以外には聞かせんなよ。
そう思ったら、身体は余計に動いてた。
ガタンッ…………………………
「だめ………………悠…………………っん」
俺は、力一杯隼斗を自分の方へ向かせると、その身体を洗面台へ押し付け、一気に唇を重ねていった。
隼斗のいやらしい唇を貪るように、舌を無理矢理押し込んで…………………。
「隼斗………………………」
「あ………………はぁ………っ………悠斗……ぉ」
マズい。
隼斗の悩ましさに、唇が止まらない。
他の客が来たら、どうしよう。
理性と本能が、頭の中で睨み合う。
「………………っ願い、悠斗………………待って………あと少しだから……………………」
俺の服を握りしめ、隼斗は糸を引きながら、ベタベタに濡れた唇を僅かに離す。
潤んだ目で、顔を高揚させ、俺に懇願する。
「…………………お願い……………」
俺、マジ悪代官。
「待ったら…………………待ったら、隼斗を俺にくれる?約束してくれなきゃ……………離さない」
「はぁ……………悠斗…………………」
それでも隼斗を抱きしめ、鼻の先がスレスレな所で、問いかける。
くれる?って………………鳥肌。
どスケベ全開じゃん。
俺は、腕を隼斗の腰に回し、引き締まったヒップへ手を下げていく。
鼻の下、伸びてたらお笑いだよ。
「ん………………わかった…………わかったから……」
隼斗は俺の髪を撫で上げ、苦笑い。
「駄目だな…………………俺も、悠斗には弱い……」
「隼斗…………………」
そう言うと、今度は隼斗から俺にキスをした。
ベロベロは無い、優しいキス。
「……………………一緒に、帰ろうね」
大人だ。
がむしゃらに隼斗を欲した俺とは、大違い。
弟って、幼稚だな。
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