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暑さと、熱さ。
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通行人達の、奇異な目。
手、繋いでるって、そんなに変かな?
俺は、物凄くhappyだよ。
「悠斗………………今日……………何食べる?」
俺の手を引きながら、隼斗は笑顔で聞いてきた。
えーと…………………て、考えるまでもない。
「……………………まず、隼斗」
「え…………………」
エロエロな弟の答えに、兄は顔を赤くする。
いや、俺ってば、心底スケベ。
「隼斗が、欲しい……………俺の空腹、早く満たして」
「…………………悠斗………………」
ギャー!
顔から火が噴くような台詞を、俺は今、懸命に真顔で言っている。
馬鹿だろう。
首筋を伝っていく汗も、俺の馬鹿さ加減に下降気味。
あ、それは引力に従ってか!
そんな一人突っ込みを、テンパる頭の中でしながら、俺は照れる隼斗に顔を近付けた。
「俺…………本気だよ。隼斗を、誰にも渡したくない」
「悠…………………人、見てる……………」
「………………ンなもん、昔の隼斗なら気にしてなかっただろ…………………」
ようやく日が傾き出した、街の片隅。
色んな視線を浴び、俺の唇は隼斗の口を塞ぐ。
「っん……………はぁ……悠斗………っ」
握った手に指を絡ませ、隙間から漏れる隼斗の声に、身体がより熱くなる。
「ごめ………………まだ、止めたくない…………」
離れるのが名残惜しくて、俺は何度も唇を重ねた。
「は…………ん………………いいよ……………悠斗、いっぱいして…………………」
そう言って、俺のリードに合わせてくれる、隼斗。
自分の方が断然キス上手いのに、俺に身を任せてくれる隼斗が、たまらなく格好いい。
弟の背伸びとは、何とも必死感に溢れてる。
キスをした後の、僅かに離れた距離から見つめ合う瞳…………………最高に、幸せ。
「悠斗…………………俺のアパート、来る?」
濡れた唇で、それを発する隼斗のエロさに、俺のハートは益々拐われる。
「……………………行く。隼斗が食べられるのなら、何処にでも」
俺は、クサい台詞とスケベな眼差しで返事をした。
耳障りだった蝉の声も、隼斗の登場に、まるでクラシック。
本気の好きは、うだる夏をも、変えるらしい。
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