アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
猛アタック2日目⑩
-
僕と雄哉くんはタクシーに乗り込み一旦学校へ帰ることになった。
学校に着くまでの道中の沈黙に耐えきれず僕は今後の話を持ち出した。
「……えっと、今後のことなんだけど…… 。」
「あぁ、そのことについて話さないとな。」
よくよく考えて見たけどこれって1週間一緒に住むってことだよね。
朝起きたら雄哉くんがいて、学校へ行く道のりも雄哉くんと歩いて、学校が終わって家に帰っても雄哉くんがいて、夜ご飯も一緒に食べて、寝るのも一緒になるのかな?
そう考えるとやってける自信がない。。
だってさ?あんなイケメンな人と一緒にいるなんて恐れ多いというか、雄哉くんのファンクラブのみんなに妬まれそうだし…… 。
「通うんじゃなくてうちに泊まる感じだよね…………?」
最後の悪足搔き。と言うまではいかないけど、一応確認として雄哉くんに聞いてみた。
「俺は最初からそのつもりでやるって言ったんだけど伝わらなかったか?」
……………… あえなく撃沈しましたとさ。
やっぱりそうだよね。うちに泊まるんだよね。
「いえ、伝わってましたヨロシクお願いシマス。」
「おう、!よろしくな。」
そう言って雄哉くんが微笑んだ。
か、かっこいい…… 。
イケメンはやっぱ違うな!こんちくしょう!!
「うん。…………えっとそれで今日から泊まりに来ますか?、、」
「え?そのつもりだけど?放課後うちに1回戻って1週間分の着替えとかその他もろもろ持ってこようと思ってったんだが、迷惑か?」
「いや!全然迷惑じゃないよ!!」
あまりにもがっかりしたような拗ねたような顔をして言うもんだから、首を盛大に振りながら大きな声を出してしまった。
「ん。じゃあよろしくな。」
そう言い、嬉しそうな顔をしながら返事をする雄哉くんを見ていつもと違ったどこか愛おしいものを見るような感じがした。
その顔にしばらく見とれ、心に何か、何かわからないけど染みわたるような気がしたのは気のせいかな。?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
31 / 33