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視線
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僕はいつもと変わらず日常を送っている。
だがひとつだけ気になっていることがあるのだ。
それは視線だ。
しかも、誰なのか分からない。
視線を感じてすぐに振り返るのだが、ちらっと見えるだけで誰なのかさっぱり検討がつかない。
休み時間や、体育の時間に見られている気がする。
これは気の所為じゃない。
鋭く突き刺さる視線。
はっきりいって怖い。
僕の顔は平凡だと思ってる。
性格だって良くないし、友達を作ることが苦手だ。
だから、人と関わることは少ない。
恨まれることをした覚えもない。
じゃあ、なぜ見られているんだろう……
見られているというだけで何か言われたわけでもない。
どうすればいいんだ。
僕は毎日送られてくる視線に耐えきれず、誠に相談することにした。
ーー昼休みーー
「ねぇ、誠!」
「なんだ?」
「…あのね!最近誰か分からないけど、どこからか視線を感じるんだ。」
そう打ち明けると、
「勘違いじゃないのか?」
と流されてしまった。
そこからはなんとなく話がそれてしまい、うやむやになった。
誠はその相談をちゃんと聞かず、後々後悔することになる。
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