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出会い6
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出来上がったハンバーグをお皿に盛って、サラダにドレッシングをかけて、テーブルへと並べる
「うわぁ…美味しそうな匂いがする……」
声のする方へ顔を向けると、そこには腰にタオルを巻いただけの若い男が立っていた
「ちょっと!早く服を着ておいで!!」
「なに?お兄さん照れてるの?」
へへっと笑いながら、こっちへ近づいてくる
俺はどうしていいかわからなくて、見る場所に困る
「男同志だよ?何照れてるの…?」
「て、照れてない!! 風邪ひくだろ!」
ペシッと頭を叩くと、ごめんなさい…と言ってまたリビングから出ていった
「………調子狂う」
「なんか言った?お兄さん!」
「うわぁ!!!」
さっき出て行ったばかりだと言うのに、若い男はもうしっかりと服を着ていた
「叫ばなくてもいいじゃん。」
「ごめんごめん…ま、とりあえず食べてみて。味は保証しないけど。」
「え、おいしそうだよ!ありがとうございます、いただきます」
丁寧に手を合わせてからお箸を持ち、ハンバーグに手を付ける
ひとくち食べると、目を見開いたかと思えば目を細めてうっとりした表情へと変わった
「お兄さん、美味しいよ!ありがとう」
嬉しそうに食べて、そんな言葉を言われた
「ありがとう」
「ねぇ、今度またハンバーグ作って?またこれ食べたい!何回でも!!」
「そんなにおいしかった?」
「うん!!」
満面の笑みで返される
自分の手料理を人に振る舞うことなんて滅多に無い・・いや、全くなかったから、こんな風においしいって食べてもらえて幸せそうな顔をするのを目の当たりにするとこっちまでうれしくなるだろ・・・
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