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夢翔と俺。5
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あれから、
夢翔は俺の膝の上で俺には顔を見せずに横を向いて寝転がっている
「祐樹さん?」
「ん?」
俺の顔を見ずに俺の名前を呼ぶ
今度はなんだろう?
「一緒にいてくれて、あ、ありがと…」
「ふふ」
なんだか突然お礼を言われてなんて返していいか分からなくて、
気付いたら笑ってた
「なんで、笑うんだよ…!」
「いやいや、突然言われると思ってなかったから。こちらこそ、こんな知らない男を泊めてくれてありがとう」
俺も素直に夢翔に対する感謝の気持ちを伝えた
夢翔がくるっと回って今度は俺の顔を見るように上を向いた
「ふふふ」
「あ、夢翔も笑ったな?!」
「なんだかこそばゆいね、突然お礼を言われるの」
夢翔はそう言うとケタケタと笑った
「ねぇ?夢翔…?」
「どしたの、祐樹さん」
「今日デートするって言ってたけど、どこ行くつもりだったの??」
今の時刻は朝の8:00
きっと、夢翔にとったら久しぶりの休日だったはずなのに、
早起きをさせた…と思う
だけど、こんな機会滅多にないと思うし、
夢翔が昨日言っていた“デート”を実現させてあげたいと思った
「んー。特に決めてなかったよ?
ただ、祐樹さんともっと一緒にいたいと思っただけなんだ」
「そっか、、」
「うん」
一緒にいたいとか、こんな有名人に言われて、、
しかも美形の夢翔に言われるとさすがに男の俺でも照れる
反則だろ…
「あの、さ・・」
「どうしたの?」
「俺、いったん家に帰りたいと思ってるんだけど、だめかな?
もし良かったら、夢翔も一緒に」
実は俺、一人暮らしを始めた頃に、道ばたに捨てられていた子猫を一匹拾ってからずっと一緒にお世話をして暮らしている
…ちょっと、その猫が心配なんだよな
だけど、夢翔もほっとけないし……
「え?!俺も一緒に行ってもいいの?」
「夢翔が良ければだけど…俺は全然大歓迎だよ!」
「やった!!!」
夢翔は目をキラキラさせた
……ということで、夢翔と過ごす初めての一日が始まった
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