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俺の家6
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「そら〜!」
俺は、抱きしめたままそらの名前を呼んだ
俺の腕の中にいる夢翔はその名前を聞いたとき肩をピクンと軽くだけど跳ねる
……原因は、やっぱりそらのことだったのか
少しすると、リビングの方からトントントンと足音が聞こえてくる
夢翔はリビングの方を向いているけど、
玄関で俺に抱かれていて足音の正体には気付いていない
「俺、夢翔にこいつを会わせたかったんだ、、ややこしいこと言ってごめん…」
そう言って夢翔を俺から引きはがした
「そらって…」
「う、ん、、俺が昔拾ってきて今まで一緒に暮らしてきた家族…で、猫。」
「猫だったんだ……そ、そうなんだ…」
夢翔は少しだけ安堵した表情に変わり急にその場にしゃがみこんだ
「夢翔?!」
「あ、いや……大丈夫だから、、ちょっと気が抜けちゃって、、あはは…」
しゃがんだまま手をひらひらとさせた
本当の本当に勘違いだったんだ…
別に何か俺が夢翔になにかしたのかと思った、、
それでもまぁ全て俺のせい、なんだけど
「祐樹さん、あ……」
「ごめん、俺舞い上がっててさ、夢翔がうちに来る〜!!って。それに、マンションに入る前に、『マンションすてき!』みたいなこと言うからもっともっと舞い上がっちゃって…そらのことも俺が舞い上がってたこともちゃんと説明すれば、夢翔のことを不安にさせたり悲しませたりせずにすんだのにね、、気付かなくてごめん」
俺は、夢翔に向かって頭を下げた
「もし、夢翔がいいなら俺の家にあがってくれないかな?そらもいてるし散らかってるけど…」
「………」
「夢翔?」
夢翔は下を向いてそらのことを見つめている
「そらちゃん、俺神崎夢翔って言います。よろしくお願いします」
そう言って顔を上げた
「ゆめ……」
「祐樹さん、さっきはごめんなさい…
俺、なにも考えて無くて直感で勝手に決めつけて。でも、ちゃんと話してくれて嬉しかった!ありがとう、こんな奴だけど、家に上がらせてください、、そらちゃんと仲良くなりたいし…」
ニコッと笑って、さっきとは違う嬉しそうな夢翔にまた心が踊る
よ、よかった……
「ふふふ、どうぞ?」
「なんで笑うの?!」
「何でも無いよ、」
…素直にお邪魔しますって入ってくればいいのに
なんて思ったなんて、俺の立場からは絶対に言えないのだった
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