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デート
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夢翔が出てくるのを玄関で待って30分。
俺はもうすでに玄関で靴を履いて待っている
玄関に姿鏡を置いてあるから、
念入りに全身をくまなくチェックする
夢翔の隣を歩いていてもまだ大丈夫そうな格好…だよな?俺、大丈夫だよな?浮いてない、、?
一応、車の運転もするから動きやすい格好にしたつもりだ。
白シャツにジーンズ。
そしてベージュのトレンチコートにスニーカー。
「祐樹さん!お待たせしました!!」
そう言って寝室から出てきた夢翔は
白シャツに黒のズボン。それもスキニーパンツ。
そして紺のトレンチコート。
サラッと着こなす夢翔を見て、
やっぱり芸能人さまなんだな…と思わされた。
「ど、どうかな?」
「ん?かっこいいと思うよ。すごく素敵だね」
「あ、りがと。あとなにか気付くことない?」
「??」
「あ!いや!!やっぱり忘れて!」
顔を真っ赤にして俯く夢翔を見ると
なんだか芸能人さまとかわけわかんない事を考えていた自分を殴りたいくらい、可愛くて抱きしめたくて仕方ない
…おれ、今日1日理性保てるかな?
ってか、気付くことってなんだ?
「それじゃあ、いきますか!」
「うん!」
そう言って扉を閉めて、二人で駐車場へと向かった
**
駐車場に着いて、自分の車へと足を向ける
そうやっていこうとした瞬間、
夢翔がおれの袖を引っ張った
「ど、どした?」
「あ、のさ。俺、助手席座ってもいい?」
「…え?」
「いや!だからさ、助手席座ってもいい?」
…ん?
どういう事?
普通、2人で車に乗ったら1人は助手席なんじゃないのか?
「ん、始めからそのつもりだけど?」
そういうと、
お花が咲いたようにばぁあああっと笑顔になって
飛び跳ねながら喜ぶ夢翔の姿があって…
「なに、夢翔は座れないって思ってたの?」
「いや、いつもはね…マネジに…あ。マネージャーね。に送ってもらうときは、必ず後部座席だから」
「なるほどね…大変なんだね、芸能人さまは…」
「ま、事故したときに助手席だと死亡率高いっていうし?念のためって感じかな…なので!祐樹さんは安全運転でお願いします!」
ぴょんぴょん跳ねながら
俺の車が置いてある方向と違う方向へ進む夢翔を横目で見ながら、俺は自分の方向へと進んで行った
「あ!祐樹さん待ってよ〜!」
「変な方向へ進んでいくからだろ!」
「ごめんなさぁい…」
ま、こんな珍道中も悪くない、かな…
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