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天使の疑問
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拝啓、神様。
地上に舞い降りて早1日。
俺は何故か、ある人間さんの元で暮らすことになりました。
「お前の寝床はココな。」
「…………。」
(………床……。)
その人を、漢字一文字で表すと"鬼"だと俺は思います。
「お前の後ろに生えてるソレがあれば、布団なんていらないだろ。」
「いやいやいや…。
いくら天使でも、ちゃんとお布団で寝ますよ?」
「あぁ?そうなのか?……めんどくせぇな。」
「なんですかっ!側にいろと言ったのは貴方なのに、こんな待遇はひどいですよ!」
「はいはい、分かったよ…。
じゃあ、こうしよう。来週までにもう1つのベッド買ってくるから、それまでは一緒に寝る。
これでいいだろ。」
「……むぅ。」
でも、あの人によしよしと頭を撫でられると、何故か落ち着きます。
なんでも許してしまいそうになります。
なんででしょうか?
「ん?そういえばお前、背中に生えてた羽はどうした?」
「あぁ、邪魔になったので収納しました!
普段天使は寝るとき羽が邪魔になるので、自由に出したりしまえたりできるんです。
いまは人間と変わらない普通の背中ですよ?」
「…………。」
ーー羽のないまこっちゃんをみて、しんどーは…
(……天使って羽をしまってしまえば普通の人間だな。)
と思った。
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