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【第6章】相談してもいい?
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ヒラside
フジが用があるから帰るって言って立ち上がった。
するとこーすけが俺も用があるから帰るって言ってフジと一緒に帰ることになった。
それは嫌だったけど今はキヨに相談したいことがあるし、キヨに話しかけた。
キヨはこーすけに何か言おうとしてたけど、俺が話しかけてその話を聞いてくれた。
するとフジが
フジ「じゃーね!キヨ、ヒラ!」
って言ったから俺はいつも通りに返事をした。
キヨも返事をして、フジとこーすけは出ていった。
キヨ「んで?話ってなんだよ。」
キヨにそう言われて俺は言っていいのか戸惑ったけど言うことにした。
迷惑になるかな、とは思ってたけどやっぱり話してしまいたいっていう気持ちには勝てなかった。
ヒラ「えっと…その、相談乗ってもらいたいなって思って?」
俺がそう言うとキヨは少し驚いた顔をしていいぜー!って言ってくれた。
ヒラ「好きな人のことなんだけどさ、その人から俺相談受けてるんだよね。
好きな人に振り向いてもらえない!とか、絶対俺のことなんとも思ってないよー!とか、そういう相談を受けてるんだよね?
そこまではまだいいんだけど、その相談してくる人が俺の好きな人なんだよね…。」
キヨ「……」
キヨはなにも言わずに聞いてくれている。
内面では面倒臭いとか思ってるんだろうけど言ってこないところが優しいんだよね。
ヒラ「それでさ、この気持ちを伝えたとしても振られるのは分かってるんだよね。
でも、相談を受けるにつれてどうして俺を選んでくれなかったんだろうかとか思っちゃって…
いつか……俺が壊れるんじゃないかって思っちゃって…。
大切な人を傷つけるのは嫌なのに…なのに、自分が抑えられなくなりそうで…大切な人をその内殺してしまうんじゃないかって思うんだよね…。」
俺がそこまで言ったところでキヨは思いもしないことを言ってきた。
キヨ「……ヒラの好きな人ってフジだろ?」
なんで気づいてるのかが分からない。もしかしたらフジも気づいていたのかななんて思ってしまって。
キヨの質問に答えるのを忘れてしまっていた。
キヨ「おーい、ヒラ?違ってたか?」
そう言われて、やっと返事をした。
ヒラ「…うん。そうだよ。俺の好きな人はフジ。気持ち悪いよね…男が男のことを好きなんて。」
俺がそう言うとキヨは、
キヨ「んなことねぇよ。俺の好きな奴も男だしなw」
そう言ってくれた。そしてその次にキヨは思いもよらないことを言った。
キヨ「てか、俺も好きな人フジだし…」
そう。好きな人はフジだって言った。
ヒラ「…え?そうなの?」
そう尋ねるとキヨは悲しそうな顔で笑った。
相談してもいい?end
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