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招かれざる来訪者
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「二都!!!」
三守の耳元に手をつき、ゆっくりと二都は起き上がる。もう方の手を、三守の頬に添えた。
三守を見つめる二都の目が妙に黒く見えた。目が据わっている、ともいうのか。
「ちょっ…!あっ」
二都が顔を三守の首筋にうずめた。静かに呼吸をする音が聞こえる。
ちろ、と様子をうかがうように二都が首筋をなめた。三守はそれに小さく反応して、震えた。
二都の行動は少しずつ大胆になっていく。舌全体で首筋をなめていくのだ。
「二都、何して…」
「マーキング」
短く答えると、二都は顔を離し三守を見つめる。まるで許可を請うような表情であった。三守は気まずくなり、目線をそらしてしまった。あんな顔の二都、初めて見たのだ。そりゃあ、そらしたくもなる。
三守が目線をそらしてから、何分ほどたっただろうか。二都が再び行為を開始した。今度は空いた手を腰へと回す。そのまま、服をゆっくり上げていくのだ。へそが見えたあたりで二都の手が止まった。優しいしぐさで腰をなでる。すこしのくすぐったさに、三守は身をよじった。
静かな部屋には、布が擦れる音と二人の呼吸しか聞こえない。
今から二都が何をしようとしてるのかぐらいわかる。わかるからこそ三守はその行為を受け入れることはできなかった。拘束されていない手で、二都の腕を握りしめる。それ以上の侵入は許さない、と。強く睨みつける三守の視線と二都の視線が交わる。瞬間、二都は笑った。
「…ッ!!!やめろ!!」
ズボンの中へと二都が侵入した。下着越しに、性器の形どおりになぞっていく。時には亀頭を強くこすり、時には緩くしごき上げる。もどかしい快感の与え方に、思わず三守は小さく声を上げた。
「んっ、あ、さわ、るな」
「結構やる気でてるじゃあないか。」
二都の口調はニタニタといけ好かない。三守は二都をにらもうと、二都の顔を視界に収める。
その三守の様子を悟ったのか、二都は正面を向いた三守に深く口づけをした。
「んむ、にゃっにして…!」
口が少し離れるたびに文句を言う三守。その三守に呆れた二都は、Ωにとっては媚薬そのものであるαの唾液を流し込んだ。三守の喉元でごくりと音がする。
「…ぁ…!!」
「はは、三守ィ、楽しもうぜ」
しまった、という表情を見せた三守に二都もつばを飲み込んだ。据え膳食わぬは男の恥、と。
やだ、やめろと小さく抵抗を見せる三守の腕を払い、下半身の身を包んでいたものをはぎ取る。
三守の性器が立ち上がったのを見て、二都は小さく笑った。
「可愛い」
そうつぶやくと、三守の性器を口に含んだ。念入りになめとる。鈴口からあふれるものから、裏筋に垂れているものまで。時折小さく三守が喘ぐところを執拗に舌でなでる。
「ふぐ、嫌だ…!やめろ!あっ、いや、あっ——」
二都の口のなかに三守が放ったものが広がる。二都はそれを吐き出し、指に絡める。脱力しつつもその行動を見ていた三守は、ひっと小さく声を漏らした。何をするかわかっている。あんなに楽しそうな二都を見るのは初めてだ。あんな笑い方、見たことがない。
それでも体は正直なもので、熱がどんどん上がっていくのが三守にはわかった。
「さて、始めようか三守」
にっこり笑う二都に、三守はいつの間にかなくなっている拘束に気づくことができなかった。
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