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はじまる2
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「ンっ…」
三守の股を二都の鍛えられた太ももが押し上げる。
目を瞑って二都から顔を背けた。
二都の吐息が顔にかかる距離にある。
少し熱くなってきた。
なぜか頭もモヤがかかったように働かない。
働け。
ここをどこだと思っている。
「…っあ」
甘ったるい声。誰の声だ。
二都による手の拘束が解けた。
逃げねば。
ここから、二都から、逃げねば。
だがαに抗えるΩは未だ存在せず。
相手が『運命の番』であろうとなかろうと、Ωはαの支配下。
これは覆ることは無い事実だ。
「三守、俺の部屋にこい」
「…はぁッ…誰が…ついていくか…」
思いっきり二都を睨む。
しかし、二都はそのまま三守の腕を引っ張って刑事部を出た。
「お…わっ!おい!二都!」
「静かにしろ」
必死の抗議もむなしく、長い廊下を進んで行く。
途中ですれ違う部下に訝しげな顔をされても、相手はあの人事部エース二都だ。
黙礼で挨拶はしても、話しかけようとは誰も思わない。
二都の車についた頃には、完全に体が熱を持っていた。
「きついだろう、俺の部屋につくまでだからな」
「はっ…意味わからん…なんでっ…こんな…」
「お前は、俺がどれだけ我慢したか知らない」
少しだけ、優しいような、哀しいような声音を二都は響かせた。
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