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回避不可能
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一ノ瀬はそのまま手を三守の腰へとやる。
そして優しく抱き寄せた。
三守は気付かず、キスが終わるのを為されるがま待つ。
抵抗はしている。もちろん。
しかしそれは一ノ瀬からすれば、意思表示の欠けらも無い行動であった。
「んっいちのせさっ」
時々やって来る息継ぎのチャンスに三守は小さな声で喘ぐ。
段々と強くなってくるαの香りに、Ωの本能は正直に従った。
「もうそろそろいいやろ」
一ノ瀬がそう低く囁くと三守から口を離す。
間を唾液の糸が結んだ。
三守は肩で息をする。
何がいいのか、なんて聞く余裕すらなく。
「あっ!ちょ、ちょっと!!一ノ瀬さんなに触って」
「なにって、ナニ」
「そ、そういうんじゃなくて!!」
一ノ瀬はいきなり三守の股下を触ったのだ。
頭の中で、三守は痴漢だ!!と考えたのもつかの間。
すぐさま一ノ瀬の与える快感に意識を取られた。
三守の性器をスラックス越しに揉みしだく。
ゆるゆると自身が勃っていくのが三守にはわかった。
そして一ノ瀬にも。
「お、勃ってきよるやん」
「はっ…言わ…ないで…くださ…」
楽しそうに実況する一ノ瀬。
一ノ瀬の手は止まらない。
それどころか追い打ちをかけるように、探る様にまさぐる。
ただでさえαの匂いで若干興奮しているのに、こういことをされると我慢が効かなくなる。
懇願する様に一ノ瀬の腕を強く掴み、眉間にしわを寄せる。
直に触ってほしいという意思が無意識のうちに行動になる。
「おいおい、そんなこすりつけんなって」
余裕そうな一ノ瀬の声が聞こえてから、三守は自分の腰が動いているのに気づいた。
腰だけではなく、体重も一ノ瀬に預けていることにも。
無意識とはなんと怖いことか。
そろそろ程々にして置かないと、後々が怖い。
しかし自制がきかない。
一ノ瀬も辞めてくれる雰囲気はないし、三守に抵抗できる本能は残っていない。
カチャ、と金属音が聞こえた。
数回金属音が聞こえた後、シュルリ、となにかがすり抜ける音もした。
頭の中でどこかぼんやりと、やっと触ってもらえる、と浮かんだ。
「いちのせ、さん」
「そう急かしなさんな、三守。ちゃんと責任持つけん」
言葉の通り、一ノ瀬は三守の性器に直に触れた。
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