アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
予測可能回避不可能3
-
二都の瞳が細められた。
それを合図に、三守は二都の腹に膝蹴りをくらわす。
腹を蹴られた二都は、小さくうめき声をあげた。
しかし、口内の攻防は終わらない。
二都はなんとか飲み込ませようとこじ開ける。
三守はそうはさせまいと動きを妨害する。
しかし、飲み込まないということは三守自身の唾液も溜まってくる、ということ。
三守の口の端から、一筋あふれだした。
飲み込むか、このままよだれをたらし続けるか。
三守の中で葛藤が起きた。
もちろん優先すべきは飲み込まないことであるのだが、何分、明日も仕事である。
スーツを汚すわけにはいかないし、車の座席なんてなおさらだ。
「…んぅ!?」
二都の膝が当たっている。
三守の焦りは大きくなった。
どうみてもわざとではない膝の動きに三守は困惑した。
(今何か話そうとすれば確実に飲み込んでしまう…!)
二都は動きをとめなかった。
「…んっ…!」
口がきけないなら、と睨みをきかせる。
しかし、何やら火をつけてしまったようだった。
二都が口を離す。
三守の口から少しこぼれた。
三守が抗議できずにいると、二都はチャックを外し始めた。
一ノ瀬が緩ませていたチャックは妨げにもならず、すぐに言うことを聞く。
「お前ボクサーなんだ」
スラックスを下げ、まじまじと二都は見つめる。
三守が抵抗できないのをいいことに。
三守は三守で、何か言いたいが、そうするには口の中をなんとかしなければならない。
(もしかして俺に何か言わせようとしてるのか!?)
思い通りにはならぬ、と三守も黙って視線だけで非難を浴びせる。
その視線に二都は普段職場では見せないようなにやにやした顔をみせた。
「んー!!」
「何?なんか言いたいことあるのか?」
二都が三守の性器に軽く触れ始めた。
布越しに、小さな快感を与え始める。
その快感は次第に大きくなり、波になって押し寄せ始める。
「んっ」
(あ)
二都がまたもや笑う。
「飲み込んだな?」
その声に絶望した。
二都が三守のボクサーパンツを下し、性器を取り出す。
すでにたちあがったそれは、二都を興奮させた。
ゆるくしごき始める。
一ノ瀬のときの余韻か、すぐに快感を拾い始めた。
正直な体に苦言が漏れる。
「んっっく」
「もう飲み込んじまったんだろ。今更意地はったって無駄だぜ」
二都のいう通りだ。αの唾液がもたらす作用が効き始めている。
しかし、飲み込めばなんか負けた気がする。
謎の意地の張り合いで、三守はどうすることもできずにいた。
「じゃあ提案だ。」
二都はため息を一つつき、提案する。
「全部飲み込んだらこの手を、止めよう。なんならお前の拘束だって外す。どうだ?」
(どうだってお前、飲み込んだら…!!)
視線で何かを感じ取ったのか、二都はさらに大きくため息をつく。
「わかった。お前の家まで送る。どうだ?もちろん、お前の車で、俺が運転手だ。これで俺はお前に手が出せない」
少しずつ回らなくなっている頭では、それが最善策に思えた。
だから、三守はゆっくり頷いて、飲み込んだ。
「…約束は守ってもらうからな…!!」
「ああ。まかせてくれ」
二都はにこやかに言い放った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
44 / 65