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天然で無自覚で、悪気はなくて。
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「あれ、先生どうしたの?随分と…………ワイルド?」
やっとの思いで柊のいる音楽室へ来た。
入るなりピアノの前で座っていた柊は、こちらに目を向けて
その目を不思議そうにパチパチとさせている。
誰がワイルドだよ。
多分、ヒートアップし過ぎた生徒にもみくちゃにされて、ワイルドにメイクアップされたのだろう。
…あぁ、確かに髪ボサボサだ。
ワイルドなんて、まったく自分とはかけ離れた言葉に思うも、野郎共を全力で振り払って逃げてきた為、疲れて言い返す力も出ない。
肩で呼吸をしながらに、ひょろひょろと柊に近づいた。
「はぁ…は…ッ無理、疲れた…柊今日は無しにしー」
「あ、もう直ぐ始まるよ?先生、早く行こうよ」
クソ天然な目の前の男は、心配なんてする気もないように言いやがった。
「…お前なんて嫌いだ」
ぐったりとして言えば、柊はまたキョトンも首を傾げた。
「変な冗談だね」
ふふふ、と笑っていうコイツはきっとマジでそう思ってるのだろう。
…もう言い返すのもめんどくせぇ。
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