アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
新たなあだ名と鬼の荒木。
-
「ちょっと旭川せんせ…」
マスクの上を撫でられてもあまり感覚が無かった。
大人しく撫で受けているも、ふいにマスクを外そうとしてるのか…ちょいちょいと紐に手をかける旭川先生。
それを弾くと顔を引っ込めた。
「う゛~…無念。」
「無念って何ですか、勝手に人のマスク取ろうとしないでください」
「ほたちゃんのケチんぼ」
ぷくぅと頬を膨れさせて目を細める。それに付け加えて訳の分からないあだ名が付いてきた。
「なんすかソレ」
「蛍だからほたちゃん。今考えた」
旭川先生は、キラキラと瞳を輝かせて自慢げに話している。
正直、最悪のネーミングセンスだと思った。
「絶ッッッ対、外でソレ使わないで下さいね」
「え、やだ。なんかこれ気に入った」
「ふざけんなやめろ」
「上位命令。」
「ぐっ…」
…こんな時にだけ上位命令を使いやがる。
俺よりランクの高い旭川先生の命令には
逆らうことなんて出来なくて。
…ただただその場で先生を睨みつけた。
やめてほしい。
ずっと嫌っていた俺のあだ名
「鬼の荒木」
が、なんだか少しマシに聞こえるほどに。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 81