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食堂にて、アイドル再来。
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キンコンカンコン、キンコンカンコン。
ふと、俺と旭川先生の会話をチャイムがよぎった。
「ッッッしゃぁぁぁ!!昼休みだ!!飯!!!!」
「急に元気になるねぇ……今日も食堂?」
「明日も明後日も食堂の予定ですよ」
「飽きないねぇ。気をつけてね~、水とかぶっかけられないよーに」
「あながち本当にありそうなんで
やめてください。」
旭川先生の言葉にヒヤッとした。
俺が背負っているのは学園1の嫌われ者のレッテルだ。
…まぁ、
平和な学園生活をおくれるとは思わないよな。
食堂にて。
中は騒がしい。ワイワイキャーキャーと相変わらずうるさい女子……おっと、違った。男子共が騒ぎ立てている。
「せーんせー1位おめでとうございま~す」
「ワースト1位っすか!!!!!!!!いやぁ流石です~」
「鬼の荒木も最下位の荒木に改名っすね」
…………これで12人目。
ざっとここに来るまでに12人に声をかけられた。
どれも嫌味ったらしくてもはや慣れた。
「うるせぇお前ら、俺の休み時間の邪魔をするな。」
ソイツらの言葉なんて全部無視をして食券を買いに出かける。
見えてない、俺には見えてない。
コイツらは幻覚だ。ウザイ幻覚だ。
そうとでも思わないと気が滅入りそうで散々だった。
「んだよつまんねー。おい荒木ィ、最下位の分際であんまなめてっと…」
「ぅおおい!!!!流太様がやってこられたぞ!!!!!!」
「なんだって!?!?!?!?
キャーッッッッ!!!!!!!!流太様~ッッッ!!!!!!!!」
ーーまじかよ。
突然。
ドスの聞いた声で俺に構っていた奴が急に声色を変えてその場をピョンピョン跳ね出した。
それに、アイドルでも入ってきたのか突然食堂内がクソうるさくなる。
頼むから俺の休み時間を妨害するな。
もう、目も向けずに俺は食券を買うことだけに集中した。
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