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空き教室は不純でした。
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二階、空き教室のある廊下沿いにて……俺は古びたほうきを持って歩いてた。
表情は最悪、嫌悪感をむき出しにすれ違う者を威嚇、威嚇、威嚇。
つい先程、ビビットピンクのくるくるに掃除を命令されたところだ。
「…くるくるめ…自分の服入れぐらい自分で掃除しろよ、ゆとりかよ」
…なんて、人気の無い廊下なだけに俺の独り言がよく聞こえる。
なんだか虚しくって、苛立ちを舌打ちに混ぜて誤魔化した。
しばらくして見えてくる教室。
「あ゛ー、やっとついた。…クソッ…こーなったら適当に掃除して程よくサボってやる」
あきらかにボロっちい空き教室の扉が俺の前でコンニチハしている。
ようやくついた、早く終わらせよう。
そう思って扉を開こうと手をかけるも、ソレはガタンッと鈍い音をたてて、何かがつっかえている様だ………開かない。
「あ゛ぁ゛あ゛ッッッ!!!!!!!!クソうぜぇ!!!!!!!!」
もう、うまくいかない事ばかりだ。
ふざけんな。うぜぇ。うぜぇ。うぜぇ。
もはや苛立ちの八つ当たりに、全力の力をこめて力任せに扉を引っ張った。
ーガチャッ。
「あ」
案外あっけなく開いた。
…まぁ、開いたならそれでいい。充分だ。
拍子抜けた様な声を出すも、一息下ろせば思っていたよりホコリ臭くない教室に入る。
ーふと、声が聞こえた。
「ひぁ…っ、それ、やだ…っ、…ぁん、あ…っ」
「…やば、でんで…ッん、しめすぎだし…エロいし」
「ん、ぁ…あ、だめ…っ、も、いく………っ」
「いいよ、イッて…っ、一緒にイこう…っ」
「…………。」
目の前に広がる光景に、いわゆる、開いた口が塞がらない状態。
ポカーンとあほ面を浮かべて、重なり合う肌色を見つめてしまう。
ーー不純同性交遊。
驚きというより、信じられなさにその場で固まった。
こんな時、俺はどうしたらいいのだろうか。
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