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旭川先生の戦略。
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「おまたせ?っっ!!ごめんねーほたちゃん!!さぁ一緒に行こう!!」
「後10秒遅かったら先に行ってました。」
「うわぁギリギリ!!ーーってあれ?どうしたのそれ?」
「貰いました。調理実習で作ったみたいです」
…半ば強引に押し付けられたのだが。
一つを受取れば次々に来るもんで、手に持ち切れる限り持った。
おかげで両手が華やかだ。
「えっ、店の商品だと思った!?すっごい上手だねぇ?…君達の?」
旭川先生はキラキラと目を輝かせては周りの野次馬に問いかける。
頬を染めた生徒達が頷くなり、恥ずかしそうに笑うなり、うん、なんか乙女。
「僕も欲しいなぁ…なんて」
その一言にまたざわめきが大きくなる。
まぁ、それは当然なのか生徒達は旭川先生に群がってマフィンを渡した。
「どうぞ!!!」
「受け取ってください!!」
「是非!!!!」
キャーキャーって黄色い歓声が耳に響く。
うるせぇ。
「…はぁ」
そんなハートが飛び交う中
さすが勝ち組な旭川先生なだけあって
生徒使いが上手いとほんの少しだけ関心した。
嬉しそうな笑顔を浮かべる旭川先生を横目に、なんか長くなりそうだったから先に向かおうと足を進める。
「まってよ!?!?」
止められたけどな。
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