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素朴と急用。
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「あ、そうでした。荒木先生。」
1番素朴なマフィンを食べ終えた所で、風紀担当の…深谷先生に声をかけられた。
まさか自分に話しかけるとは思っていなかった為少し驚いた様に目を開く。
「…なんすか?」
「先ほど柊が呼んでいました、なるべく早く……との事です。音楽室に」
「俺は用事があるって伝えといて下さい。」
「…あぁ、私も用事があるんですよ。奇遇ですね」
…つまりは自分で行けってか。
「あー…そうですか、わかりました。ありがとうございます。」
そう言われれば、こう返す事しか出来なくて。お願いするのをやめた。
柊に会うのもやめた。元からやめていたけど。
「早く行った方がいいと思いますよ、廊下で柊のファンが先生を目を光らせて待っています」
「……」
確かに廊下側から異様な威圧を感じてはいた。
…、
めんどくせぇ。
それにやっぱりこの教師は好きになれない。
先程散々手伝わせて自分のターンになればこれだ。
言葉が途切れたところで一例だけして
「あぁ、これどうぞ。いらないんで」
もらったばかりのマフィンを置いて行った。
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