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そう簡単には諦めない。
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「ねーお願い!先生!
…俺先生ともっと一緒にいたい…」
「無理なもんは無理だ。しつけぇよ、諦めろ」
一緒にサッカー部の試合を見に行こうと、駄々をこねる子供のようにしつこくつきまとってくる。
いい加減振り払うのにも疲れた。
どうしてここまで俺に執着するのかが本気で理解不能だ。
「はぁ…、なんで俺なんだよ…」
「好きだから」
「…………。」
そうだった。
ほんっっっとに見る目がねぇのか、俺前世でコイツと何かあったのかそれとも何なのか……
とにかく放課後まで子守をするのはごめんだ。
「他の奴誘え、腐るほどいるだろ?お前と一緒にいたいやつ」
「俺が一緒にいたいのは1人だけだよ」
柊の言葉を簡単に逃して、どうやってこの部屋から抜け出そうか…そんな事を考えていた。
「……わかった」
ポツリと呟き声が聞こえる。
思っていたよりもはやくわかってくれたことに少し驚いた。
前を見ると、柊は少し困ったように笑って
「先生の嫌がることはしたくないからね………ただ…
先生が俺に勝ったら見逃してあげる」
ふふふ、と悪意も企みも無いような笑顔で言う。
駄目だ、嫌な気しかしない。
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