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天使の企み。
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「そーいや先生の白衣綺麗になったよね?前まであちこち汚れてたのに」
強引に脱がせた白衣を見ながらに、気づいたように言う柊は
相変わらずの余裕を醸し出している。
「柊…頼むからどいてくれ」
抵抗でばたつかせていた足も、運動音痴をこじらせた俺には2分も持たなかった。
それでも必死に柊を睨んで、抵抗する。
「先生の肌すべすべだね、ほんと綺麗」
………党の本人は
俺の言葉に聞き耳も持たないようだ。
脇腹の辺りを撫でては顔を埋めてくる。
サラサラとした色素の薄い髪がくすぐったい。
このクソガキは…
くすぐったさから逃げようとしても、体制がそれを許してはくれない。
「先生、逃げないで……あぁ、そういやね、最近先生の話しばっか聞くよ」
埋めた顔をあげて、首をかしげて笑った。
至近距離でもきらめきが嫌という程伝わってくる…
「それはお前が…っン!?ぁ、おいっ!触んなっ」
「俺の方がずっと前から先生の事好きだったのに……こんな跡まで付けてさ」
吉原で変質者に付けられた跡がまだ妬ましいらしい。
自分から俺にメガネを外せや、髪を整えろだ言ってきたくせに…
本当に調子がいい奴だ。
「俺はずっと先生が好きだったんだよ?三年前、先生に初めてあった時から…」
前にもそんなことを言っていた。
「だから、知らねぇって…!別人だろ…!!わかった…!もう俺の負けでいいからどいてくれ!」
柊がだんだんとヒートアップしかけたところで、もはや降参するしかなかった。
折れた俺に柊は優しく笑いかけて
「じゃあ約束守ってね、先生?」
天使の笑顔で言った。
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