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『一節/3』
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さてと、現実逃避をやめて本題に入りましょうか。
まずはこの世界が地球ではない事は理解…。
「出来ねぇーっなんで昔風味の町並みなんだよ!?」
「えっえ?」
落ち着け俺、とりあえず地球でもゲームでもない。
何故そう言い切るのか…それは、俺が学校帰り、恒例にしているコンビニでの買い物の袋が俺の手にあるからだ、カバンと共にな。
物は考えモノだよな、地球に戻っても退屈な日常が戻ってくるだけなのだから。
ならばこのままこの世界にいるのも悪くないのか…。
「あの、名前を聞いてもいいですか?」
「略して牙刃」
「牙刃、不思議な名前ですね」
「敬語はもういいって普通で喋れ、それと不思議ってなんだ?あとお前の名前は?」
「えっえっと…ムツルです」
「ムツル?ミツルじゃなくて?」
「はいっムツルです。ミツルってなんですか?」
「いやツルって言ったらミツルかなぁ…と」
「はぁ…ボクはムツルです」
「ん。ムツルね理解したよ」
不思議な名前はお前だろとは突っ込まないであげよう。
多分スルーされるだけだから。
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