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『一節/5』
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「ごめんなさいー!」
「謝るのは後にして、全力で走れ!」
「ごめんなさいーっ」
俺とムツルは鬼に追われている。人間で言う大人かな。
何故、追われているのかというと、ムツルはこの世界で珍しい白色の鬼だからだそうだ。
つまり俺はこのムツルと離れれば走らなくていいって事になるんだろう。
「ハァハァ…もう…ボク走れない」
「ちっなら走らなくていい、止まれ」
「牙刃?」
俺は走るのは嫌いだ、走らなくてもいい道があるなら俺はその道に行く。
「やっと止まったか」
「カバンよろしく」
「え、どうするの、牙刃?」
「道を切り開くんだよ」
「えぇ!?」
鬼に勝てるか不安だけど、負けたらそこで終了イコール死。
俺は死ぬ気はないが死ぬ気でやれば人間はなんでも出来るって信じて。
「いざ!」
地獄界での俺の初戦が開始した、不良に絡まれたりして力には自信あるが相手は鬼、負ける…かも。
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