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『一節/6』
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「牙刃!すごいよ!」
俺の初戦は勝ちで幕を閉じた。
「鬼なのに弱いな」
「牙刃が強いんだよ、ボク尊敬しちゃう」
突っ込むべきかどうか悩む所が一つ発見した、でもいいか突っ込まなくても。
ちなみに突っ込む所とはムツルの俺に対して敬語ではなくなったという所。
慣れたんだろうな。
「牙刃!」
「ん?…まだ鬼がいたのか!」
「やっと捕らえた、白鬼を!」
「…??」
「…なんか言う事があるなら聞くぞ?」
「小鬼?」
「そこかぁ!!」
「牙刃、助けてぇっ」
「助けてって言われても…」
「手も足も出せないよな。白鬼、行くぞ」
「や、イヤ!」
「っ…」
謎の鬼は俺も一度喰らった事のあるナニかによりムツルの体を離した。
今のうちに俺は謎の鬼に一撃を与えた。
「牙刃ぁっ」
ムツルは俺に抱きついてきた、がスルーでこの場を立ち去ることにした。
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