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『二節/2』
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「牙刃、次はどこの町に行くの?」
俺とムツル、それに王子のアロクは第4都12町の宿屋を後にし、新たな町へと進む事になった。
というか宿屋代もバカにならないからってのが現実だが、俺と田舎者のムツルがお金を持っているワケがないので王子のアロクが出すことになっていた。
「そうだな…故郷に行ってもいいけど、ムツルは帰りたくないんだろ?」
「帰りたいけど帰れないの…ボクの白が赤に戻ればいいけど多分、戻らないから」
「…じゃあこの滅魔国ってのを出るか?」
「出れないぜ」
「は?」
「そうなの?」
「…デマかせじゃないだろうな?」
「なっ…オレが嘘を吐くとでも思ってるのか!?」
「ダウトで実証済みだ」
「……あれはゲームだろ?」
「…じゃあどこに行きたいんだ?」
「着いてくればいい」
さて、俺はこいつをとこまで信じればいいのか…こいつは敵だし、いつ仲間を呼ぶかも解らない、悪意か善意か無意識か、俺は…俺のパーティに必要なのだろうか。
裏切りのメンバーがいてもいいか。
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