アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
『二節/6』
-
「次に進むぞ!早くこの12町…いや4都から出るんだ」
「そんなこと言っても12町を出るには11、10、9って町があるんだろ?」
「地図によるとね」
「ムツル…地図を持ってるのか?」
「あそこに板があるの」
「……京?」
「キョウ?」
「なんでもない。で抜け道でもあるのか?」
「ない!とりあえずの話だ」
「なら言うんじゃねぇよ」
「あ?」
「また言い争う…」
「まだ言い争ってねぇよ」
「そ、そう?」
「だいたい、今更ながら白鬼を捕まえてどーすんの?」
「…それオレに聞いてんのか?」
「お前に聞いてもいいけどな、今は違う」
「…言っとくがこいつらはオレの知り合いじゃねぇぜ?」
「牙刃ぁ…」
俺たちは明らかに白鬼を捕らえようとする団体に囲まれていた。
カツアゲをする中高生みたいにし、囲う不良団体をアロクは味方ではないと言うが、俺は信じていない。
むしろそんなこと関係なくて。
.
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
16 / 73