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『二節/8』
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この世界で白鬼のムツルはかなり珍しい鬼だ。
だから白鬼を狙う鬼が後を絶たない、発案者はこの世界の王様なのです。
…はい、今更な説明でした。
「さて、なんでこの俺が白鬼のムツルを守るのか、だっけ?」
「あぁ」
「教えて、牙刃!」
「…俺が…」
「うん」
「俺が勇者だからだ!」
「…は?」
「…かっこいーっ!よく解らないケド!」
「まぁな。さてとどこに行くか」
「ボクねぇ楽しい所に行きたい」
「あるのか、テーマパークみたいなのが…」
「って待てよ!勇者ってのが理由かよ!?」
「リッパな理由じゃんか、勇者になった者は四の五の言わずに魔王を倒さなきゃならない決まりなんだよ、RPGの鉄則だぞ」
「知らねぇよ!」
「早く行くぞ、テーマパーク」
「なんだそりゃ」
本当の理由なんか、そう簡単に教えてやるかよ、それこそ絶対に知られたくない理由だから、きっとこの先も誰にも言うことがないのだろう。
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