アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
『二節/10』
-
さてさて、やって来ました滅魔国第4都9町の名物『お化け屋敷』。
鬼が作ったくらいだからさぞや恐いんだろうな。
外国ホラー映画に引けを取らないノリで掛かってこい。
「うわーん、暗いよー!暗いの嫌いぃ」
「暗いだけかよ、他に出ないのか?」
「例えば?」
「生首やら臓物やらだろ、しかも本物」
「グロい!それはグロいって言うんだろ!?」
「鬼のくせに小せぇな」
「小せぇ言うな!」
「牙刃ぁーっ」
「ムツル?」
「はぐれたか?」
「…ムツル!どこだ、返事しろ!!ムツル!!」
「?どうした、急に」
「ムツルーっ!!」
「落ち着けよ」
「テメェの仕業だな?」
「は?オレなわけねぇだろ、お前と話しをしてたんだからよ」
「テメェが部下に指示を出してんだろ」
「…ふ。だったらなんだってんだよ」
あ───…
何かが切れた音がした。
───何も感じなくなって…。
Next
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
20 / 73