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第一章『三節』
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地球という丸い宇宙船の中に俺達は無駄に生活している。
神の気まぐれで造られた俺達は、神の手を離れ、神に見捨てられ、時には遊ばれ生きている。
俺達は決められた事をただ、やらねばならない生き物。
神様が決めた人類の悲しきサガ。
進めばいいさ。
抗うことをしなければいいさ。
その道が幸で楽ならば。
───でも俺は幸や楽を手に入れなくてもいい。
楽が幸と思えない。
苦の道に幸があるように、道を切り開いた先に幸が───…。
「……」
「起きろよ、王子。お前、この世界で2番目に強いんだろ?立って掛かってこいよ、殴りにこいよ」
「……」
「…あー…ムツルを探さなきゃ……」
何かが俺の中で壊れていった。自分を保てなくなっていた。
「…ハッ…かはっ…ハァハァー……なんであんなキレてんだよ…止めねぇとやべぇかな」
「王子!無事ですか?」
「なんだ?」
「こちらに白鬼を…」
「…!何やってんだ!!俺の計画をムダにしやがって!!」
「王子…ッ!?」
「王子って言うんじゃねぇ解ったか。
…さてとムツルをあのヤローに会わせてやらねぇとな」
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