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『三節/2』
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「どこに連れていったんだよ、なぁ答えてくれよ…」
「……」
自分でも変だって気付いている。だけど止められないんだ。
ムツルを失ったら俺は───…。
「きばはぁっ」
「!ムツル?」
「牙刃」
「ムツル、無事だったのか、良かった」
「牙刃、僕ねお願いがあるの」
「?お願い?」
「そう、僕のお願いはね…
牙刃が倒れること」
「え…」
次の瞬間、体に力が入らなくなり、目の前が一変し床に倒れた。
「マジで白鬼だと思ったか?バカめ」
ムツルの姿をしていた奴は本当の姿に戻り、俺にそう告げた。
俺は簡単にハメられてしまったのだ。
「にしても、弱いな…本当に白鬼を守るつもりだったのか?」
「…るせ…」
「まぁ所詮はこの程度、と言うことか」
「ム…ツル…を…どこにやった…」
「お?立ち上がるか。んじゃあお前が勝ったら教えてやる事にしてやるよ」
「負けるかよ」
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