アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
『追憶/3』
-
病院に着いた俺はすぐにミツルの所に向かった。
俺のせいで事故に遭ったんだ、一言くらい言わなければ。
「ミツル…」
病室の前に止まり、深呼吸し荒れた息を整え、病室の扉を開く。
そこではミツルが横になって眠っていた。
「…ミツル……ごめんな…俺が」
「……」
寝ているので返事は返ってこない。
そう解っていても、死んでいるんじゃないかと思ってしまう。
俺は寝ているミツルを抱きしめた。
「ごめん…本当に」
「…ん…苦し…い」
「あ、ミツル」
「…牙刃先輩?どうし…て」
「兄貴から聞いたんだよ、ミツルが事故ったって」
「おしゃべり…」
「無事…なんだな?」
「…ごめんなさい、牙刃先輩のせいではありませんから心配しないで下さい」
「俺のせいじゃないって…俺に告った日だろ!?」
「大きい声出さないで下さい」
「あ…」
「…確かにその日ですけど、関係ありませんから」
.
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
28 / 73