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『追憶/5』
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俺は自分家の扉を開けた。
だが、その風景は家ではなく町、と言った方が正しい光景が広がっていた。
そして、出会ったのは角の生えた少年だった。
「ボクはムツルです」
そう言った少年は、髪と瞳が真っ白な色をしていた。
この世界では珍しい色…。
ミツルではなくムツル。
この世界、地獄界で生きる白くて小さな鬼、ムツル。
ミツルではなくムツル。二度目。
地獄界のプリンスことアロク王子を加え、俺たちは今日も行く。
あれ…行くってどこにだ、どこに行けばゴールでクリアだろう。
誰か教えてくれ、俺はどうすればいいんだ。
「牙刃っ」
誰だ、俺を呼ぶのは…。
「牙刃!」
あぁ…解ったぞ、俺を呼ぶ声の持ち主が……。
お前は───…。
「ムツル」
「牙刃っ!おはよーう!」
「ん。おはよう」
俺の目的、それはムツルを守る事。
安全な地に連れていく事。
今日も俺は生きる。
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