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『四節/3』
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俺って実は脆かったんだな。
ムツルが傍にいなければ不安で、不安で己が壊れてしまいそうだ。
「牙刃!」
「ムツルっ」
「アロクが戻ってきたよ!」
「は?…なんで戻ってきたんだ?」
「俺が消えるとでも思ったか?」
「…消えるならムツルを連れて行くだろ」
「お前なぁ人をそういう目で見るのやめろよ、そろそろ」
「人じゃねぇだろお前」
「いや鬼だけど、人だって言ったっていいだろ!?」
「…なんで居なくなったんだよ?そして何故戻ってきた」
「消えたんじゃなくてルートを探してたんだよ」
「ルート?」
「ルートを見つけたから戻ってきてみれば、ムツルは外に出てるし……この前みたくなんのヤだし、早めに部屋に戻ってきたワケだ」
「あっそうだね!ボクもう牙刃から離れないよ!!」
「うん、それは嬉しいけどハグはやめれ。アロクが嫉妬心でこっち見てる」
「しっ嫉妬心なんかねぇよ!!何言ってんだお前!?」
アロク王子って実は本気だったりしたらこの先の旅が楽しくなると思うんだけどな。
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