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『四節/8』
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もしこの地獄界での出来事が全て夢だったら…。
夢だったら、早く目覚めなければ。
──夢なら
───覚めなくちゃ
目覚めなくちゃ。
「……?」
「ぐおぉーっ」
イビキうるせぇアロク。
なんだ、まだ夜なのか。
あれ、この世界に夜なんてあったんだっけって今更なのであった事にしておこう。
俺の隣ですぅすぅ言いながら寝ているムツル。
寝ている子は可愛いってのはこういう事なんだろうな、と思う。
「牙刃ぁ…むちゃ」
「はい?」
無茶って言ったぞ。
何が無茶なんだ、気になるじゃないか。
いや、もう寝よう。
明日に響くだろうし。
───って言って寝れるワケもなくて…。
いや寝なきゃ明日がヤバいの解ってるのに、眠くないんだよな。
これって言ってみれば寝すぎって奴なのだろうか。
むしろ寝ようって気分が寝たら負け、とかの気分にさせているのだろうか。
ってどっちでもいいから俺は寝なきゃならないワケで、明日を寝過ごしたらムツルが危なくなるワケで……。
あれ、急に眠気が…。
なんだ眠気って簡単に来るのか…。
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