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『四節/10』
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こいつも多分、白鬼であるムツルを捕らえに来た鬼の一人なんだろうが…気配が全く雑魚とは違っている。
もしかしたら、俺ヤバいのかも知れない。
「4ツの都にレベルの高い鬼。それらに丸々一つの都を牛耳らせておくことを王は決めた」
王って言ったぞ。
王がレベルの高い鬼を一人一人に一つの都に置いた。
あれ、なんか都知事みたいなものか。
で、さらにこいつの話は続いていく。
「名前のないただの鬼に名前まで王は決め」
あれ、話がそれてるぞ。
誰がんなどーでもいい話をしろって言ったんだ。
「……4都の主にはシシトじゃったな」
あ、戻ったのか。
「そして第3都の主はワシ、サシトじゃ」
「シシトにサシト?んじゃあニシトとイシトか?」
「……」
どうやら図星のようだ。
王様も安い名前を考えたものだな。
ん、いや待て、今コイツが言ったことは一般的にはどうなんだ。
もし一般的にアレだとしたら───…。
「おい、この町にいる奴らにも名前ってあるのか?」
「何を言っておる?名を持てるのは四天と王族のみの特権じゃて」
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