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『五節/4』
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「王都ってのは王族のみが入ることを許されている都市だ。あ、オレらは王族に仕える医務だから名前もこの王都にも入ることが出来ているワケだ」
「双黒勇者サマの名前もあるんよね?」
「…牙刃。え、てかなんで俺がそんな場所に?」
「王子様がお前を連れてきたんだよ」
「は?」
「キバハって白鬼を守る勇者サマなんよね!」
「…ムツルは!?白鬼は今どこに!?」
「落ち着けよ。その体で動くのは無理だ」
「無理でも俺は、俺が生きてるなら…ムツルを守れる……。俺はアイツを守らなきゃ…傍に居ないと…」
「もう守る必要はないと思うんだけど」
「何!?」
「っと…。危ないな」
ナルラという鬼に殴りを入れようとしたが力が入らなく無駄に空振りをした。
なんて情けない姿だ。
これで白鬼を守るとか言っていた自分がバカらしくなる。
「あにゅね、白鬼は今、最悪なんにゅ」
「は?」
「ゴカル、言わなくていいから」
「でも、今の白鬼は怖いにょ。ただの殺人鬼だしゅ」
殺人鬼。
ムツルがか。
何を言ってる、あいつはそんな事を出来る奴じゃないぞ。
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