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『五節/5』
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「ふざけんな!ムツルは殺人鬼になる、なれる奴じゃない!何をした!!」
「うにょ…キバハ怒鳴った」
「そりゃなるわな…」
「何したって言ってんだよ、答えろ」
「はいよ。短く言うと…。白鬼は元々この王都にいた王族の一人だ。んで何故この場所を離れたのか」
「殺人鬼である自分が嫌になったんでん!」
「は?」
「うにゃん、ニラまれたん」
「…本当なのか?」
「王族名はスリーシックス」
「三つの六?」
「どっかの世界では666は不吉とされているらしいからな」
「どっかの世界ってなんだよ…」
「ここでにゃい世界」
「…」
六六六が不吉。それって…地球の一部の人間の思考じゃないかよ。
大して不吉じゃない。
──いや、そんなのどうでもいい。
今のムツルが殺人鬼になり、自分を亡くしていってしまう。
「今、どこにいる」
「はい?」
「ムツルはどこに居るって言ってんだよ!!」
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