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『五節/7』
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俺の放った拳は軽々と受け止められてしまった。
「こんな事をしてる暇じゃねぇよ双黒」
「双黒言うな」
「今、ムツルが暴走している」
「は?」
「ムツルを止められるのはお前だけだ」
「は?」
「ムツルが今、暴走をしている、止められるのはお前だけだ」
「いや聞こえてたし」
「なら来い!」
アロク王子、何言ってんだ。
ムツルが暴走しているだと?
「王子様、こいつの体はまだ動かせられませんよ」
「ムツル…白鬼の為なら動ける男だ。そうだろ?」
「ムツルの所に連れて行ってくれるのかアロク王子」
「ほらな?動けるだろ?」
「オラも行くぅ!」
「俺より先に言うなゴカル」
「?なんだよ?」
「オレたちも行きますよ、王子様」
「……」
ムツルが暴走なんて考えたくねぇケド、誰かに強制されてるんなら、俺が助けないとな。
俺は約束をしたんだ、ムツルを安全な地に連れて行くと、自分と約束をしたんだ。
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