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『五節/8』
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アロク王子がムツルの暴走しているという情報を窓ガラスを割り知らせてきた。
ムツルは王族の鬼で、しかも殺人鬼だった。
いや俺はそんなの信じない。
信じたくない。
ムツルは、俺の知っているムツルは───…。
「医務を呼べ!」
「誰か手を貸してくれ!」
ムツルが破壊したとされる場所に俺たちは着いた。
場所にはかなり混乱している空気が流れていた。
「…な…んだ……これ」
「ふぁはっみんなやられちょってるねん」
「だな」
「…ってお前ら医務だろ?助けてやれよ」
「は?」
「オラたち王族用の医務だにょ?」
「奴らはただの鬼だ」
「……んだよそれ…」
「ここにはムツルはいないようだな」
「それでも、お前らは同じ鬼かよ!?」
「違うな、オレらと奴らは同じ鬼じゃない」
「差別かよ……名前を持つってンなに偉いのか?」
「おい、何をそんなに怒って」
「王族用の医務がそんなに偉いのかよ!?」
「…うるさいな」
.
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