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『五節/9』
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「ナルラ、手ぇ出すな」
「……」
なんだ、空気が変わったぞ。
アロク王子が医務室長のナルラを…止めたのか。
ナルラって奴は俺を殺そうとしていたのだろう。
だからアロク王子は俺の前に立っているんだ。
なんでだよアロク。
「ナルラぁ」
「…無駄に争う気なんてありませんよ、王子様」
「相手もしてもいいぜ?」
「ほぉう?」
いや待てよ。
俺のことを忘れてないか、二人とも。
いやまぁ敵だし、いいけどな。
アロク王子が居なくともムツルは俺一人でも見つけられるしな。
「…いや、今はやめましょうか王子様。目的が変わってしまいます」
「命令だ、ここにいる奴らを助けろ」
「なっ……解りました」
「牙刃、行くぞ」
「あ…あぁ……お前が仕切るなよアロク王子」
「お前は王子言わなくていいんだよ!!」
…なんだ、ちゃんと突っ込めるんじゃんか。
性格がちょこっと格好いい系になって、もう突っ込まないのかと思って心配したが、やっぱりアロク王子だ。
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