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『六節/2』
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「起きろー!起きろー!」
あれ、ここって俺の家だ。
あれ、何で俺はいつ、自分の家に戻ってきたん。
「兄貴!今日は俺に付き合うって言ったじゃんかよ!」
「黒刃…俺……」
「ダメだからな、約束ブッチは」
「違くて……ここは本当に地球?アレは夢?」
「夢でも見たんだよ。地球は地球しかないし」
「……ところで約束ってなんだ?」
「映画を見るって言っただろ!?忘れるなよ!!」
地獄界の存在もムツルもアロク王子も全部夢だったのか。
長い夢を見ていただけなのか?本当に……。
俺は一体どうしたんだ。
「兄貴?約束ブッチか?」
「黒刃、俺は……夢でも、まだやってない事があるんだ」
「夢の続きなんか見れないのに、寝るのか?」
「黒刃、ごめんな…」
「…謝るなよ、兄貴は強いんだから」
「夢を見てるのは、こっち側なんだな。黒刃は映画を見る時は自宅でだったし…気づいたよ。お前は、誰だ?」
「同じ名前のコクハだよ」
「同じって…」
「この空間はお前の記憶から造ったモノ。この姿もお前の記憶のモノ」
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