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『六節/4』
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次に俺が目を開けたときに見た、姿は…。
「大丈夫か、おい!」
アロク王子だった。
「キモッ」
「なっ…心配してやったオレに対してなんだその態度!?」
「…ムツルは!?」
「隣だ」
「…ムツル…」
「ん……牙刃?」
「あぁ」
「牙刃だぁ…夢じゃないよね?」
「夢じゃないよ、ムツル」
「牙刃ぁ」
「どうでも良いが、オレの存在を忘れるなよ?」
「アロク」
「つうか、お前が元々連れて来たんだろ!?」
「あぁ…悪かった」
「は?」
「アロク?」
「オレは殺人鬼な白鬼が好きだったんだ」
今、明かされるアロク王子がムツルを王都に連れてきた新事実。
それは幼い頃に抱いた思い。
それは王子としての願い。
それは───…。
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