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『六節/5』
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「ハイ、無事で良かった」
「牙刃も無事で良かったぁ」
「おい…」
「ん?」
「オレの話しを聞けよ!」
「お前の話しは長そうだからパス!」
「短くするから!」
「パス!」
「牙刃ぁ…ボクお腹が空いた」
「俺もそういや…腹が…」
俺がアロク王子に目をチロっとやると、アロク王子はバッと俺から目を離した。
なんて奴だ。
「…ここどこ?」
「は?」
「この部屋…なに?」
「ムツル?」
「……ここはお前の部屋だ、ムツル。いや、スリーシックス『りくむつろく』」
アロクがスリーシックスの後に続けた『りくむつろく』という言葉が気になる。
意味があるのだろうか、ないのだろうか。
「ボクの…部屋?何言ってるの?ボクは」
「お前は元々、王族の者なんだよ」
「違うよ…違うよ?」
「アロク、テメェ言わなくてもいいことを!」
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