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『六節/7』
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本人が知りたいことを止めるのは、ただのエゴだって解ってる。
でも俺は───…。
止める。
「ムツルは今の自分を変えてもいいのか?もし知らない自分が居たらどうするんだ?」
「……それでもボクは…」
「…ならムツルの事を知っているアロクを消すしかないな」
「は?」
「牙刃?」
「ムツルが知りたいことはアロクが知っているし、アロクが居なければムツルは知らずに終わるだろ?」
「…やだ!ヤメてっ牙刃!」
「アロク、悪いな」
「マジで?」
「……ボクもう知りたいなんて言わないから!!牙刃、お願いやめて!!」
「…ウン、よし。よく言えました」
「牙刃?」
「冗談だよ、アロクを消すなんて出来ないしな」
「…良かった…」
「最っテェ」
「うるせぇ元々はお前が言うって言ったのが悪ぃんだろ?」
「はいはい。悪かったって」
何はともあれ、良かった。
良かっただ。
.
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