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『六節/12』
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ムツルのツノがナルラに取られた。
鬼のツノを取ると、体内から膨張して破裂、なんてするかも。
しないかも。
「おい、どうなるんだよ」
「知るか」
「はぁア!?」
「死んだりはしないから安心しろ」
「テメェには言われたくない!」
「仕方がないんだよ、殺人鬼を二度と出さないためには」
「え?」
「?どういう事なの?牙刃」
「えっとー…俺もよく解んない…。つかアロクは!?」
「王子?」
「アロクが裏切り者だから、捕らえるって」
「王…がそう決めたんだよ」
「王が!?」
「……」
「王は二択を出した。
一、王子を捕らえる。
一、白鬼のツノを取る。
我々にはどちらも簡単で、どちらも難しい。だが役目は終えた」
「…最初からムツルのツノを取るんだったんだな」
「勇者、進め。いや戻れ、己の有るべき世界へ」
「?な!?」
旅は終わったのだ───…。
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