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『七節/2』
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俺は落ち着くために自分の部屋に戻った。
制服を脱いで服を着替えて、一つ深呼吸…。
「ムツル?」
「うん」
「あの…ムツル?」
「あのムツル」
「本当に?」
「ここが牙刃の部屋なんだね!」
「あぁ……じゃなくて!なんであのムツルがここに!?」
「牙刃が消えた後にね」
「俺が消えた後?」
「王様…アロクのお父さんが現れてぇ…」
「アロクの父親が現れたのか!?」
一度でいいから会って見たかった鬼の王様…。
その願いは叶わなかったがな…。
「で…、ツノが無くなったボクはもう鬼じゃないからって」
「俺の居る場所に?」
「うん!」
「どうやって?」
王様は人間の世界を、行き来できたんだな。
さすが、王様は格が違うな。
「艮の鬼門が、牙刃の家に合わさったんだって」
「へー?」
王様は、やっぱり格が違うな。
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