アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ため息
-
「っはぁぁ~....」
四時間目の後、お昼の時間に俺は机にうなだれながらため息をついた。
.....結局、陽樹はあのあと本当に何にもしてこなかったし、まーくんも困った顔をしてたし...。
「....悪い事、しちゃったなぁ.....」
「なにがぁ~?」
「ぅわっ!?し、志麻....」
「志麻だよっ」
......俺の向かい側にひじを立て、興味津々に聞いてきたコイツは、志麻 瑞穂。(しま みずほ)
「何かしたのー??」
屈託なく笑う志麻は、俺が陽樹を好きだと知っている、唯一の友達だ。
俺がじとーっと見つめていると、なにやらお弁当箱の様な物を広げ始めた。
.....いや、俺の机なんですけど!!
「ちょ、志麻!何勝手に弁当広げてるんだよ!」
「お弁当食べながら話を聞こうと思って!」
「話すなんていってないぞ!?」
「えー?でもさでもさぁ、そんな日向は、らしくないから!」
「........」
言葉を発さなかった俺に、ね?とでも言うように首をかしげた。
「......っわ、わかったよ......」
「へへー」
早速箸の先につまんだ卵焼きを口元に運びながら、志麻はにんまりと笑っていた。
.......俺にも弟が居たらこんな感じだったのだろうか....。
そう感じながら、俺は今朝の事を話しはじめた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
39 / 117