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帰るぞ
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「し、しまっ.....」
志麻が泣きそうになってるのに気付くと、日向が慌ててこちらに寄って来た。
「ご、ごめん日向.....っ、俺.....」
......おい....何だこれ.......何か.....俺が泣かせたみてぇじゃん。
少し焦った俺は、二人に声をかけた。
「......おい、お前ら.....」
俺がそう言うと、日向がびくりとして、志麻は俺を見上げた。
「な、...なんですか.....」
日向はやっぱり何もいわなかったけど、志麻が答えた。
「........志麻悪い.......お前にも迷惑かけた。俺何したかわかんねぇけど、日向と二人で話したい。」
.....何とか、日向を返して欲しかった。
泣いた理由を聞きたかった。
「.......でも.....」
さっきまでの目付きとはうってかわって、潤んだ瞳を日向に向けた。
.......なるほど、日向が帰りたくないと。
「大丈夫、勝手に連れて帰る。.......日向、帰るぞ、さっさと来い。」
そう言えば、日向はいやいやと言うように首をふった。......さっきから、一度も目が合っていない。
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